もうひとつの年金について
企業年金のお話
企業に勤めて、定年になると、
退職金(企業年金)が支給される
人が多いと思います。
これは厚生年金とは別のもので、
定年後の60才から支給されます。
私は1年半で定年ですが、
今回、自分の退職金がどのくらいに
なるかを計算してみました。
退職金(年金)の種類
ただ、退職金といっても、かなり複雑で
調べたら、下記のような年金が
あることがわかりました。
・確定給付年金(一括、終身年金)
・市場金利連動型年金(一括、終身年金)
・確定拠出年金(一括、5年~10年、終身年金)
・退職一時金(一括)
・独自の上乗せ分(一括、5年)
正直、種類が多くて、制度を完全には
理解できていないのです。
退職金(年金)受取方法
また、受取方法にも大きく分けて、
3つのパターンがありました。
①退職金一時金で一括でもらう
②企業年金として、毎年もらう
③退職一時金と企業年金のMIXでもらう
③のMIX型については、比率を選べるように
なっていますが、今回は50:50で
計算してみたいと思います。
企業年金はいくらなの?
で、ざっと計算してみました。
大卒、38年間勤めてどのくらいか、、、
①(100%一括受取り)の場合
2,900万円
38年で、うーんという感じですね。
公務員と同じくらいなんでしょか?
②(100%企業年金)の場合
寿命の80歳まで、20年間の年金で
もらうと仮定したとすると
3,600万円
①の一括よりも随分と金額が多くなりますね。
③(一括50%+終身50%)の場合
②と同じく20年間を年金として
もらうと仮定したとすると
3,300万円
予測通り、①と②の中間的な数字ですね。
ただ、金額だけで決められない
これだけ見れば、
②100%企業年金が、良いと思うが
実際には、そんなに単純な話ではなく、
次の3つを考慮して決めなくては
ならないと思っている。
A. 厚生年金がでる65才までの生活資金の確保
つまり、②の100%年金にしてしまうと
生涯の支給額は多くなるが、60~65歳までの
生活資金が不足するそれがあります。
このため、
定年前に十分な蓄えがあれば、
問題ないのですが、
多くの方は、十分な貯えは無いのでは
ないでしょうか?
B. 税金と保険(国民健康保険、介護保険)の控除
①の一括で受け取った場合は、退職金控除の
活用や年間収入が減ることにより、
税金や保険の控除も減るため、
手取り額は②よりも多くなる可能性があります。
さらに.将来的に収入が多い人から、
より多く税金を取る制度に変えてくるはずです。
そうなれば、
②の手取り額はさらに少なくなると予測
されますね。
それでは
①(100%一括)でよいと思うかもしれないが
退職金を一括で受けとれば、それはそれで、
無駄にお金を浪費する可能性があります。
車を買ったり、海外旅行に行ったり
大盤振る舞いになってしまいます。
よって、何歳まで生きるかにもよりますが、
私には③の50%:50%が合っているように
思っています。
退職金控除を活用して、一時金で半分もらい、
残りを年金にする、というパターンが現実的な
ところかもしれないですね。
参考までに、
38年勤務だと退職金控除が2060万円になります。
42年勤務だと、2340万円になります。
勤続年数 | 退職所得控除額 |
---|---|
20年以下 | 40万円×勤続年数 (80万円未満の場合は、80万円) |
20年超 | 800万円+70万円×(勤続年数-20年) |
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